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 ホイアンの建造物群


ホイアンの建造物群
遺産形態 文化遺産
遺産名称 ホイアンの建造物群
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遺産規模 60km2
所在地 べトナム社会主義共和国ホイアン市
位置図 位置図
地理(周辺状況) ホイアンは、ベトナム第4の都市ダナン(Danang)の南、約30kmの地点、カンナム・ダナン省最大の河川であるトゥボン(ThuBon)川が東シナ海に注ぐ河口に立地する(この河口はクアダイと呼ばれる)。河口といっても現在のホイアンは海からかなり遠い。また、ホイアン港は簡単な岸壁があるだけで水深も浅い。
ホイアンが国際交易港として栄えた16〜18世紀には、トゥボン川の河口にはより広々とした水面が広がっていたと想定される。しかし海岸には砂洲が形成され、外海からの影響を受けにくい入り江となっていた。砂洲や中洲で囲まれた潟が当時の船舶に都合のよい停泊地を提供していたものと考えられる。
 ホイアンという地名は町の名前であると同時に、いくつかの村(Xa=社)を含む地域の名前である。現在のホイアン市は3つの社(ミンフォン、ホイアン、コチャイ、ドンアン、ズィエホム、ホファー)とホイアン町から成り立っている。ホイアン町は、ミンアン、ソンフォン、カムフォ、の3地区(phuong)から構成される。Xaおよびphuongの下位には区(KhuVuc)と呼ばれる単位がある。さらに最小単位としてToと呼ばれる隣組がある。
地形的にはカンナム・ダナン省最大の河川であるトゥボン川が東シナ海に注ぐ河口に立地しており、国際貿易港として栄えた16〜18世紀は、ホイアン周辺のトゥボン川の河口にはもっと広々とした水面が広がり、海岸には砂州が形成され、外海からの影響を受けにくい入江となっていたと考えられる。
世界遺産登録状況 登録基準 (1)ある期間を通じ又は世界のある文化上の地域において、建築、技術、記念碑的芸術、都市の構成又は景観の意匠に関し、人類の価値の重要な交流を提示するもの。
(2) 特に回復不能な変化の影響の下で無防備状態となっている場合における、ある文化(又は複数の文化)を代表する伝統的集落又は土地利用の顕著な例。
登録年月日 99/12/07
危機遺産登録 なし
成立時期(時代等) 15世紀〜19世紀
遺産概要 ホイアンは旧名をフェイホと言い、東南アジアの中継貿易の拠点となった港町である。町にはトゥボン川に平行するキャンフーおよびグェンチミンカイ、グェンタイホックの2本の通りに面して、木造の町家や華僑の出身別の会館、関帝廟等が立ち並んでいる。タイのアユタヤ等と同様、15〜16世紀には日本人町があったとされ、交易の証と言える伊万里焼の磁器も発見されている。現在の街並みは、ほぼ18世紀後半以降のものであるが、多様な文化の混じった街並みは多くの観光客を魅了している。

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