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 石窟庵と佛国寺


石窟庵と佛国寺
遺産形態 文化遺産
遺産名称 石窟庵と佛国寺
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遺産規模 -
所在地 大韓民国慶尚北道慶州市郊外
位置図 位置図
地理(周辺状況) 慶州市は慶尚北道の道都。3つの国立公園が存在し豊かな自然に恵まれている。気候は盆地性気候で夏季と冬季との寒暖の差が大きい。畜産業が盛ん。
世界遺産登録状況 登録基準 (1)人間の天才的創造力が生み出した傑作
(4)人類の歴史上、重要な時代を物語る優れた実例
登録年月日 1995年
危機遺産登録 なし
成立時期(時代等) 8世紀
遺産概要 石窟庵は佛国寺の背後にある吐含山中腹に造営された人工の石窟で、751年に建立が開始され755年頃に完成したと考えられている。石窟の平面形態は前方後円形を呈している。石窟は岩盤を掘り抜いて構築するのではなく、個々に作り上げた部材を組み上げ構築したものである。前室は奥行き4,8m、幅6,8mの長方形、主室は直径7,2mの円形を呈し天井は円くドームをなしている。この間には前室と主室を繋ぐ幅3,6m、奥行き2,9mの扉道により結ばれている。主室の中央には高さ1,8mの台座の上に、高さ3,8mを計る花崗岩製の如来座像が安置されている。壁面には金剛力士像、四天王像、菩薩像、十大弟子像、八部衆像など合計で38体の仏像が極めて良好な保存状態で残されている。主室ドーム天井近くには10の龕室があり、中に菩薩像が安置されている。石窟庵は韓国に於ける彫刻史の頂点をなす作品として、その重要性は計り知れない。佛国寺は吐含山南西麓に建立された寺刹で、751年、金大城により着工、金大城の死後も国家により事業が引き継がれ774年に堂宇を完成した。完成当時には80棟余りの建物があったとされ、現在の規模を凌ぐものであったらしい。しかし1592年文禄の役にて建物は焼失、以後朝鮮時代に再建と修復が行われたが、現在見ることの出来る建物は1970年以降に国が実施した復元工事によるものである。

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