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 敦煌莫高窟


敦煌莫高窟
遺産形態 文化遺産
遺産名称 莫高窟
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遺産規模 全長1.6km
所在地 中華人民共和国甘粛省敦煌市
位置図
地理(周辺状況) 中国甘粛省、河西回廊の西部に位置する敦煌は古代よりユーラシア大陸東西交通路としてのシルクロードの要衝であり、仏教はインドからこの地を経て中国に伝来した。莫高窟は敦煌の東南25kmにあり、「敦煌石窟」とも言われる。鳴沙山の東に向いた断崖に掘られた石窟で、海抜1400m、敦煌の町より300m高いところにある。
世界遺産登録状況 登録基準 (1)人類の創造的天才の傑作を表現するもの。
(2)ある期間を通じ又は世界のある文化上の地域において、建築、技術、記念碑的芸術、都市の構成又は景観の意匠に関し、人類の価値の重要な交流を提示するもの。
(3)現存する又は消滅した文化的伝統又は文明の、唯一の又は少なくとも例外的な証拠であるもの。
(4)人類の歴史上重要な時代を示す、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積又は景観の顕著な例。
(5)特に回復不能な変化の影響の下で無防備状態となっている場合における、ある文化(又は複数の文化)を代表する伝統的集落又は土地利用の顕著な例。
(6)顕著な普遍的な重要性を有する出来事又は現存する伝統、思想又は信仰、芸術的及び文学的作品と直接に又は明白に関連するもの(委員会は、この基準が一覧表への登録を容認するのは、極めて例外的な場合、かつ他の文化遺産又は自然遺産の基準と関連している場合に限られるべきであると考える。)。
登録年月日 87/12/11
危機遺産登録 なし
成立時期(時代等) 4世紀〜14世紀
遺産概要 1899年に敦煌東南の莫高窟と呼ばれる窟穴より、六朝から北宋時代の古文書類、経典写本、図画などが大量に発見された。壁画の内容を大きく分けると仏僧画、仏の生涯を伝える絵、伝統的な神話・伝説の内容を絵にしたもの、経変画、仏教史跡画、装飾図案、供養者の7種類である。仏教をはじめ西方の文化が中国に伝わる上で重要な役割を果たした。敦煌莫高窟は荒涼たるゴビ砂漠に生まれた精巧かつ華麗な芸術で、建築、壁画、塑像の三者の結びつきにより構成されている。敦煌文化は中国西北部の各民族文化が融合したものであり、その中心となる中原の漢文化の儒家思想と道家思想をもとにして、西域近隣民族、中央アジア各国、インド、ペルシアの言語、文学、宗教、哲学、芸術の優れた要素を、大胆に吸収、融合し、さらには遙か遠くのギリシア、ローマの文化のほのかな影響をも受けている。敦煌莫高窟は,内部に保存された2400体以上の塑像と合計4500m2の壁画とともに,1987年に世界遺産に登録された。

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