フエの建造物群 |
遺産形態 |
文化遺産 |
遺産名称 |
フエの建造物 |
関連遺産ページ |
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遺産規模 |
520ha |
所在地 |
ベトナム社会主義共和国ビンチティエン省 |
位置図 |
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地理(周辺状況) |
フエの建造物群はベトナム中部最大の商業都市ダナンから100kmほど北西に位置するフエ市にある。街はフォン川を挟んで新市街と旧市街に二分され、ほぼ4km四方に広がる。11月から4月の乾期を除き高温多湿で、年平均降水量は2900mmであるが、日本の夏ほど蒸し暑くない |
世界遺産登録状況 |
登録基準 |
(1)ある期間を通じ又は世界のある文化上の地域において、建築、技術、記念碑的芸術、都市の構成又は景観の意匠に関し、人類の価値の重要な交流を提示するもの。
(2)人類の歴史上重要な時代を示す、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積又は景観の顕著な例。 |
登録年月日 |
93/12/01 |
危機遺産登録 |
なし |
成立時期(時代等) |
19世紀初頭〜20世紀半ば |
遺産概要 |
ベトナム中部ビンチティエン省にあるフエの遺跡群は、19世紀初頭から20世紀半ばまで栄えたベトナム最後の王朝国家、阮(グエン)朝の国都跡である。ベトナムの歴史を象徴するこの建造物は、中国伝来の建築様式を基礎としながらも、バロック式建築及びベトナム伝統建築が組み入れられ、歴史的・芸術的にも価値があるとして、1993年ユネスコの世界遺産リストに登録された。これらの歴史的建造物は20世紀半ばまで残ったが、インドシナ戦争とそれに続くベトナム戦争の為に、その大部分が破壊された。1975年の独立解放後、ベトナム政府は修復保存に関心を示していたが、実際の対応は、ドイモイ政策をはじめとする対外開放策が実施された1987年以降に持ち越される。1987年、日本やフランスをはじめとする諸外国・NGOが国際協力を申し出、1993年には日本人木造建築専門家により、午門(ゴモン)の修復工事が完了している。午門に続き1995年、日本政府は世廟の修復に出資する予定でいる。これら遺跡群は木造建築の為、白蟻・台風に因る被害で劣化が進んでいるのが現状である。 |