八万大蔵経の納められた伽耶山海印寺 |
遺産形態 |
文化遺産 |
遺産名称 |
八万大蔵経の納められた伽耶山海印寺 |
関連遺産ページ |
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遺産規模 |
東西幅150m、南北奥行300m |
所在地 |
大韓民国慶尚南道陜川郡 |
位置図 |
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地理(周辺状況) |
大韓民国最南東部に位置。1960年代以降多くの工業都市が誕生。気候は主として大陸性気候だが、海洋の影響によって比較的温暖。 |
世界遺産登録状況 |
登録基準 |
(4)人類の歴史上、重要な時代を物語る優れた実例
(6)普遍的な意義のある事柄や生きた伝統・思想・信仰・芸術的作品等と密接な関係があるもの |
登録年月日 |
1995年 |
危機遺産登録 |
なし |
成立時期(時代等) |
802年 |
遺産概要 |
伽耶山海印寺は統一新羅時代802年の創建された寺刹で、慶尚北道大邱市の西40数キロにある伽耶山中腹に位置している。一般的には八万大蔵経の高麗大蔵経板とそれを格納するための蔵経板殿の存在により夙に知られる寺院である。海印寺の伽藍は東西約150m、南北約300mの寺域を有し、門から奥に向かい階段状に上がっていく構造を採っている。八万大蔵経を納め保管するために建てられた蔵経板殿は、修多羅蔵と法宝殿の二棟の建物から構成されている。この建物は間口60,44m、奥行き8,73mの単層寄せ棟造りで1448年の建立である。床は木炭と石灰そして塩を重ねて盛り上げたもので、版木の保存を第一に考えた工法が採られている。つまり多湿時には湿気を吸収し、乾燥時には湿気を建物内に放つ事で、いつでも一定した湿度を保つように考案されているのである。ここに納められている高麗大蔵経の版木は合計81258枚あり、これが八万大蔵経と呼ばれる由縁にもなっている。これらの版木は高麗の高宗がモンゴル軍退散を祈願し復刻させたもので、版木は縦横23,9cm×69,5cmの大きさを計り、クスノキ科の木材が使用されている。これらの版木を所蔵する海印寺は法宝寺刹とも呼ばれ、梁山通度寺、順天松廣寺と共に韓国三大寺刹に数えられる。当時、高麗大蔵経は盛んに日本へも輸出されている。 |
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