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ワット・マハタート王宮寺院
ワットは寺院全体を指す言葉です。代表する建物は礼拝堂と仏塔。屋根は、すべて消失していますので建物の大きさが実感できませんが、柱と柱の間隔はかなりあります。
重厚な柱が林立し、中には傾いたものも。外見は蜂の巣のような穴があき、今にも崩れそうです。鉄分を含んだ土(ラテライト)を固めて造られているため、太陽の熱を含み、かなり高温になります。
仏塔は、焼きレンガで造られています。柱に比べてもろく、崩れた箇所が目に付きます。地震がなかったのが幸いして、崩壊から免れました。
林立する柱の奥には、仏像が安置されています。熱帯の強い日差しが差し込み、雨ざらしのままです。表面は漆喰で仕上げられ、白さを保っていますが、これはクリーニングと防水処理を終えたもの。中にはおびただしい苔や藻類が付着し、黒っぽい緑色をしているものがあります。
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ワットシー・サワイ
トウモロコシの形をした塔が並びます。クメール様式です。もともとはヒンズー教の神殿でしたが、後に仏教寺院となりました。 |
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シーサッチャナライ遺跡公園

スコタイから北に約50km、ここにも13〜15世紀に建てられた寺院の跡が数多く残ります。崩れたレンガ積みの城壁、装飾された漆喰が剥がれ傾いた柱、その奥には太陽の光を浴び鎮座する大仏、仏塔には草が生えています。ここもかつて華やかな王朝文化が花開いた宮殿でした。傷つけられた仏像、仏塔の様式の違い、格子窓に浮き彫りにされた漆喰細工の痕跡が文化の変遷を物語ります。 |
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